世界No.1の総長と一輪の花 II
「そこまで私も鬼じゃないので、お別れの時間くらいはつくってあげますよ。安心してください」
ぽんぽんと頭を撫でてくる宮園さん。
正直触ってほしくもない。
頭を撫でてもらって嬉しいと思うのは詩優なの……
隣にいたいと思うのも詩優なの…
「12月25日、その日の朝に迎えに行きます。
あと1ヶ月はないですが、それまでにお別れをしておくといいでしょう」
私は好きでもない人の胸でたくさん泣いて、好きでもない人の胸の中で…
大好きな人に謝った。