世界No.1の総長と一輪の花 II
「花莉、ここの席ね」
京子が指さしたのは窓際の1番後ろの席…京子の隣の席だ。
「席替えだって。好きな席でいいらしいわよ。しかも早い者勝ちだって」
…席替え!?
京子の隣の席を見ると、『花莉の席』とかかれた紙が置いてあった。
しかもその紙にかかれた文字は絶対京子のもので……
すぐにわかった。
…予約、のような席……
いいのだろうか…とも思ったけど、教室内にはまだ数人しか来ていないからありがたく京子の隣の席へと腰を下ろした。
なんだか嬉しくて頬が緩んでしまう。
気持ち悪いくらいにこにこしていたら、「花莉可愛い」京子に緩んだ頬をつんつんされた。