世界No.1の総長と一輪の花 II











「詩優、一緒に寝たい」




詩優の返事を待たずに、ベッドの布団の中へと潜り込んだ私。





「俺まだ返事してないんだけど」





詩優はただ笑うだけで、嫌がることはせずベッドを半分あけてくれた。





「急にどうした?」


「…寒かったから」






それも本当のこと、だけど……
限られた時間の中で、私は詩優と1分でも1秒でも長く一緒にいたいから……。






「俺に襲われに来たのかと思った」





今度はからかうように笑ってくる。
…私が恥ずかしがるのなんてわかっているんだろう。





でも…






「…襲ってもいい、よ」






詩優になら何をされてもいい、って思ってるから。
小さな声で答えた。






詩優は私と目を合わせたあと、





「ばーか」





と言ってきて、おでこにでこぴんを1回された。





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