世界No.1の総長と一輪の花 II
宮園さんに手を引かれて、暗闇に連れてこられた。
怖くて、1人はいやで…
「…詩優っ……!」
私は必死に彼の名前を呼んだ。
「詩優…っ!!…みんな…っ!!」
大きな声で叫んでもやっぱり誰もいなくて…
私はここに1人なんだと思い知らされる。
「…っ……」
ぽたぽたと涙がこぼれ落ちる。
泣いても意味なんてないのに…。
やだ……やだよ……
みんなと一緒にいさせて……
お願いだから……