世界No.1の総長と一輪の花 II
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放課後、やって来たのはショッピングモール。
康さんと京子と私の3人で来た。康さんは服屋の入口のところで待ってくれている。
「これなんて似合うんじゃない?」
京子が手にしたのは肩が大胆に出た長袖の白いワンピース。
すごく可愛いんだけど…
「冬だから肩寒そうじゃない?」
「上着着れば温かいじゃない」
「…そ、それもそうだね」
「それに!背中のファスナーで、脱がしやすさ抜群よ」
「!?」
驚いた私を見てにやりと笑う京子は絶対面白がっている。
「そういう雰囲気にはなるでしょ?」
京子からワンピースを奪ってもとの場所へと戻した。
そして、隣にあった白いニットへと手を伸ばして
「お会計してくる!」
私は逃げるように走った。