世界No.1の総長と一輪の花 II
服を買い終えて、安心して康さんの車に乗ったら…
「髪型はどうするの?」
「あっ」
またまた忘れていたこと。
…どうしよう、と考えていたら京子は
「やっぱりね。はい、これ」
私に紙袋を手渡した。
それを受け取ると、少し重みがあって…気になって中を覗いて見たら…
“コテ付きヘアアイロン”とかかれた箱が見えた。
「1日早いけど、お誕生日おめでとう花莉。
中に説明書とか入ってるから、それ見て今日練習するといいわ」
京子はにこりと優しく微笑む。
「…… ありがとうっ…!」
ぎゅっと京子に抱きついた。
…本当に、本当に。
私と親友でいてくれてありがとう……。