世界No.1の総長と一輪の花 II
こんな夜中なのにわずか1時間でみんなが集まってくれた。
そこで、すぐに花莉のことを説明して…手分けして捜索。
俺と京子は、思い当たる節を話している最中。
「花莉が他の暴走族に脅された可能性は?水鬼とか…今危ないでしょ」
「康が部屋まで送迎してるから、安全なはず。学校では?花莉が絡まれたりとか…」
「それはないわ。教室でも私や明日葉が常に近くにいたから……。
ねぇ、花莉の手紙見せて」
俺はポケットから花莉の手紙を出して、京子へと手渡した。
「…かなりくしゃくしゃね」
「……ポケットの中に突っ込んでたからな」
京子はくしゃくしゃになった手紙を広げて、目を通す。
それから…
「…詩優のこと、大好きなのは確かね」
と小さく笑った。
「花莉がいつから様子が変だったのか…」
確かに。1番考えるとこはそこかもしれねぇ。