世界No.1の総長と一輪の花 II
2階の部屋へと来た瞬間、すぐに逃げ出したくなった。
だって、大きなベッドが真ん中に置いてあって…中に数人の男たちがいるんだから。
私はすぐにベッドの上に投げ飛ばされた。
パシャッ
というシャッター音が聞こえる。
「この写真を雷龍に送りつけます」
メガネをかけた男がパソコンを開いてカタカタとキーボードを打つ。
…今、“雷龍”って言った!?
驚く私を見て、宮園さんは
「あなたを使って雷龍を解散させるだけですよ」
にこりと笑った。
その笑顔はあまりにも冷たい笑顔で、また体が動かなくなる。
「ついでに夜瀬の写真も全国にばらまいてください」
宮園さんの言葉に「了解です」と返事をするメガネ男。
「…約束が違うっ…!!詩優と雷龍には何もしないで…!!」
必死に声を出した。
けど、
「約束?なんのことですか?」
宮園さんはそう言いながら私に近づいて…両手首を押さえつけた。