世界No.1の総長と一輪の花 II







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目が覚めると、約束通り詩優が私を抱きしめていてくれて。良かった…、と安心。





もぞもぞ動いていたら





「…起きた?」





詩優がゆっくり私を離してくれた。





私より早く起きてるなんて珍しい。
いつも私よりあとに起きるのに…。まさか……





「…寝てない、の?」





ちらりと詩優を見上げた。けど、眠そうには見えなくて。むしろ元気そうだった。






「いっぱい寝た」





にっ、と笑ってから私の額にキスを1つ。





それなら…安心。
珍しいこともあるもんだ。





「花莉、5秒以内に答えて。今日は学校。行くか行かないか。答えらんなかったら強制的にさぼりで」





突然目の前の詩優がそう言うと、カウントダウンを始める。





「ごーお、よーん」


「行く!!行きたいっ…!!」





残り3秒を残して詩優に言うと、笑われて。





「即答か。んじゃ、早く準備して行かねぇと。下校の時間になんぞ」





下校の時間?
不思議に思って置時計に視線を移すと…。






現在の時刻は10時半を過ぎたところだった。




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