世界No.1の総長と一輪の花 II
今日は12月25日、冬休み前の最後の学校。
終業式があるから早く帰れるはずだ。
急いで起き上がろうとすると、詩優に腕を引っ張られて布団へと戻される。
「…わっ」
それからすぐに唇にキスが落とされて。
詩優は満足そうな顔をして、ベッドからゆっくりおりた。
ベッドに残された私は動けなくなって、ただ詩優を目で追っていた。
ドキドキドキドキうるさい胸の鼓動をおさえながら。
それから、トレーナーを脱ぎ出す詩優。
私の前で……。
「……っ!」
綺麗な裸体が目の前に。
色気があって、惹き付けられる。
黒いTシャツを着て、ワイシャツを着て……それからネクタイをしめる姿がかっこいい。
「制服、着替えらんないなら脱がしてやろうか?」
詩優と目が合って…心臓がドキン!と大きく跳ねる。
それから私は我に返って、急いで飛び起きた。
「じ、自分で着替えられるもん…!」
それからは自分の部屋まで全力ダッシュ。