世界No.1の総長と一輪の花 II
*
あれから2時間、勉強をした私たちは夕飯の買い物へ。康さんが不在なため、奏太くんと壮くん、誠くんと一緒にスーパーまで歩く。
車やバイクでは10分で着くけど……
歩いていくとそれなりの距離があることを思い知らされる。
「今日何食べたい?」
奏太くんに“ピーマンをいっぱい入れる”と言ったのは冗談で。夕飯に何を作ろうか決めていなかった。
だから聞いてみたんだけど…
「キャビア」
「フォアグラ!!」
すぐに答えたのは奏太くんと壮くん。
キャビアにフォアグラ……
2人は食べたことがあるのだろうか。
「…それ以外で」
さすがにキャビアもフォアグラも無理に決まってる。
「ぼ、ぼ僕はなんでも食べられます!!」
そう言ってくれたのは誠くんで。
誠くんはやっぱり偉いと思う。奏太くんと壮くんは食べ物の好き嫌いが激しいけど…
誠くんはいつも好き嫌いせずに食べてくれている。