世界No.1の総長と一輪の花 II





危ない…っ!!
と思った時──




私の心配は無用だったみたいで。鉄パイプを避けて男の脇腹に拳を入れる奏太くん壮くん。
それから、誠くんは何かを手に持って




プシューーーーー!!!!!




男の顔めがけてガスを噴射。










男が2人倒れて、同時に鉄パイプの落ちる音。
それからガスを顔に噴射された男は苦しそうな声をあげながら逃げようとする。




けれど、誠くんがそれを許さず。その男に足をひっかけて、転ばせた。







「…あんたには聞きたいことがある」




低く、声を出したのは奏太くん。




「…くそガキ…っ!!!」




それでも這いつくばってでも男が逃げようとするから……




────ガンッ!!!!!




と大きな音が耳に響く。
壮くんが鉄パイプを手に持って、地面に思いっきり叩きつけた音。鉄パイプは逃げようとした男にギリギリ当たらないところに叩きつけたようで。




男は顔を真っ青にしていた。




これは、




脅し。




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