世界No.1の総長と一輪の花 II








あれから、渡しそびれていたお菓子を無事に渡して。今は帰りの車の中。



「親父と何話してたの?」


「秘密!」



挨拶が無事に終わって、私の頬は緩みっぱなし。




「花莉はさ、俺が葉月と2人で話してなんとも思わねぇの」




一方で詩優はムスッとした表情のまま、私を見つめる。



「え?」


「じゃあ言い方変える。俺がほかの女に告られてもなんとも思わねぇの」




ドキッと胸がなった。
詩優があまりにも真剣な表情をするから。




…その言い方だと……もしかして。




「葉月さんに……告白、されたの?」


「どうだろうな~。どっかの誰かさんは秘密とか言うし。俺も秘密かな」




プイっとそっぽを向いて、意地悪な詩優へと変わる。




……ほんとに告白されたの!?




そう考えるともやもやとした気持ちが広がっていく。
詩優と葉月さんを2人きりにしたのは私なのに…。





やっぱりだめって言うべきだった。



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