世界No.1の総長と一輪の花 II
ガラッ!
空き教室の扉がいきなり開いて、心臓が飛び跳ねる。
「「花莉ーーーーー!!!!!!!!!!」」
走って教室内へと来た人たち。声だけで誰が入ってきたのかすぐにわかった。
でも、実際に2人を見たらいても立ってもいられなくなって…椅子から立って2人にぎゅっと抱きついた。
「…京子…!!明日葉…!!」
2人を見たのは久しぶりすぎてじわりと目に涙が溜まる。
「ごめんね花莉!!!!!!!!!!!!」
「鬼総長のせいで傷つけた…ごめんね」
2人もぎゅっと私を抱き締め返してくれる。
「……ううん…っ……」
ついには涙が抑えられなくなって溢れ出る。
1度流したらなかなか止まらなくて、京子と明日葉は背中をさすってくれたり頭を撫でてくれたりしてくれた。
けど、倫也と竜二さんを見たらまたまた涙が溢れ出してくる。
「ひめちゃ~ん、俺も抱きついていい?」
「馬鹿倫也。鬼総長に殺されるぞ」
「倫也…!!竜二さんっ…!!」