世界No.1の総長と一輪の花 II
番犬





詩優side






その子を見た時、天使かと思った。




いつものストレートヘアはツインテールになっていて
ほんのり頬が赤く染まって
主張しすぎないぷるぷると艶がある唇





そして、その子に良く似合う紺色のメイド服。





すらりと伸びた細くて長い足には白いニーハイソックス。丈がいつもの制服のスカートよりも短くて、なんだか大人の色気すら感じられる。






「………」





俺は何回も瞬きしてその子を見つめた。





「…え、へへ……」





頬を真っ赤に染めながらその子ははにかみ笑い。

























その子が可愛すぎて、他のやつに見せたくなくて、俺は自分が羽織っていたマントをその子の肩にかけてメイド服を隠す。




そして…気づいたら俺は、その子の………









花莉の手をとって教室を出ていた。




< 61 / 439 >

この作品をシェア

pagetop