世界No.1の総長と一輪の花 II
「…へ」
しばらく見つめ合う。
私の上には寂しそうな顔をした詩優がいるから…
整った顔が近づいてきて、唇が重なる。
「んっ……」
両手は絡み合わせるように繋がれて、きゅっと優しく力を入れられる。
本気で抵抗したら逃げられそうだ……
でも、ここで逃げないのは詩優になら何をされてもいいかも…なんて思ってしまっているから。
…もう行かないといけないのに………
深く、甘くなっていくキスを受け入れると、繋がれていた右手が離れる。
そして…服の下へとゴツゴツした手が滑り込んでくる。
…このまま3回目をしてもいいかもしれない………けど、今はだめだ。
離れた方の手で詩優の体を押して唇を離す。
絡み合った唾液の糸が切れて、なんだか恥ずかしくなってくる。
「…だ、め」
小さく言った言葉に、詩優はまたまた寂しそうな顔をする。
…可愛い