世界No.1の総長と一輪の花 II
私は玄関の方へと小走りで行って
「おかえりなさい!」
とお母さんをお出迎え。
「花莉!先に着いてたのね!」
「うん!!」
「花莉も夜瀬くんも元気だった?」
「元気だよ!!!!もちろん詩優も!!!」
「良かったわ!お腹すいたでしょ?ご飯にしましょう!」
「うん!!!!!」
リビングへと移動すると、「おかえりなさい!桃花(とうか)さん」と冬樹くんが笑顔で言う。今度は無理した笑顔ではなく、本当の笑顔だ。
「いつもご飯つくってくれてありがとね、冬樹くん」
「いえいえ!!桃花さんこそ仕事のしすぎはダメですからね!」
昔からお母さんと冬樹くんは仲が良かったから、なんだか微笑ましい。
それに何年か前に冬樹くんは月に何回かご飯を作ってくれたのを覚えている。
それもすごく美味しいご飯。