世界No.1の総長と一輪の花 II







「妃芽乃!!夜瀬の代わりに送ってくから帰ろうや」





冬樹くんに戻ろうとした私を一瞬で引き止めてしまう泰成さん。





「…で、も…明日、詩優が迎えに来てくれるから待ってます。
ごめんなさい!紫苑の倉庫にはすっっごく行ってみたいけど…また今度ぜひお邪魔させてください…!!!」






もうこれ以上心が揺らがないように、私は急いで公園の入口にいる冬樹くんの元へと駆け寄った。





















「…まずいで、夜瀬」



泰成さんがそう呟いたことなど知らずに。



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