四つ子の計画書
不思議なお話
ピピピッ、ピピッ


テーブルに置いていた時計を手探りで探し、カチッとアラームを止めた。



カーテンから漏れる太陽の光が眩しくて、また布団の中に潜る。


隣では、妹がすやすやと寝ていた。


私、長田真莉(ナガタマリ)は中学2年生の13歳。



この一軒家で、双子の妹の実莉(ミリ)とお母さんと二人暮し。



お父さんは数年前に亡くなり、3人で仲良く暮らしています。



姉である私には、毎朝の日課がある。



「実莉ー!起きて!」



それは、隣で寝ている実莉を起こすこと。


「うーん…あと60分…」



「だめ!今日テストなんだから!」



カーテンを思い切り開けて、太陽の光を部屋に入れると、実莉が顔を歪めて布団の中に逃げていった。



「あ、こら!」



「うぅ…テストきらい……、受けたら死んじゃう…」


「テスト勉強をサボって友達と遊んでたの誰だっけ」


「………」


黙り込む実莉を布団で包むと、それを肩に担いだ。


「きゃー!!やだやだ!起きるからー!!」


じたばたと暴れる実莉を降ろした瞬間、有り得ないスピードで階段を駆け下りていった。


「いつもあんなに早ければいいのになあ」

ふう、と溜め息をついてベッドを整えると、私も階段を降りて1階へ向かった。

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