四つ子の計画書
「っ______!!」
あまりに大きな爆発音に、私は強く耳を塞ぐ。
このドアはかなり分厚く作られていて、振動するだけで壊れはしなかった。
「え…?待って……。彼方くんと遥ちゃん…実莉ちゃんはどこ!?」
音子ちゃんが立ち上がり、ドアを開けようと取手に手をかける。
「お前死にたいのか!今開けたら間違いなく爆発に巻き込まれるぞ!」
「そんなの平気!彼方くんと遥ちゃんと実莉ちゃんが死ぬよりよっぽどいい!」
那奈ちゃんと音子ちゃんの言い合い。
私は不安な表情でそれを見つめてた。
実莉……、どうして中に残ったの……?
死んじゃった…?
その時、突然左頬に衝撃が走る。
音子ちゃんに、頬を叩かれたんだ。
「真莉ちゃんのバカ!今ここで泣きそうになってどうするの!?こんなとこで泣かないで、中に戻って死ぬ覚悟でみんなを助けにいかなくちゃいけないでしょ!!」
「…っ!」
「!…爆発音がおさまった」
「あ、待って!真莉ちゃ____」
音子ちゃんの言葉を遮り、私は中へと急いだ。