四つ子の計画書




「ちょっとお母さん、電話してくるわね」



お母さんがスマホを片手にそう言うと、水族館の出入り口に向かって歩いていった。




「お母さん、誰と電話するんだろう?もしかして…彼氏かなぁ?」




「仕事の人とか?ほら、お母さんよくキッチンで仕事の人と電話してるじゃん」



「あー確かに!お母さん大変だねー」




そんな会話をしながら、実莉とイルカショーのやっている場所まで歩いた。



この時、私は全然予想もしていなかった。






お母さんが…あんなことを企んでいたなんて。
< 7 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop