ホストが拾った生意気な女子高生「プロット」
仕切りなおして、入り口に陣取る女に声をかける。

「おい、お前、入り口から離れてくれない?」
無視を決め込む少女にオレはムカつくも、感情を抑える。面倒事になるのは嫌だから。

「ねえ、嬢ちゃん、隣の入り口に移動したら?」

「動けない」

「なんで?」

「お腹すきすぎて、あと、臭い」
少女はオレが吐いたゲロを指さし鼻をつまんだ。それから屈んだまま半周して、オレに背を向ける。
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