復讐寮~罰ゲーム~
体温計を確認すると見る見る上昇して行き、あっという間に38度まで上がってしまった。


「ほら、できあがり」


亜沙美は自慢げな表情をしてあたしと瞳に体温計を見せて来る。


「後は辛そうな演技をするだけ」


「それ、本当に信じてもらえてるの?」


今まで元気だったのに、いきなり38度の熱はさすがにおかしい。


カヤ先輩がそれを見抜けないとは思えなかった。


「バレてたとしても、体調が悪いって言ってる生徒に無理に掃除させたりしないでしょ」


それはそうかもしれない。


無理をさせて倒れたりしたら、それは学校側の責任になるだろう。


カヤ先輩が学校にとってマイナスになることをするとは思えない。


「さ、病人のあたしは1人で大人しく寝るんだから。出て行ってよ」


亜沙美に追い出されるようにして、あたしと瞳は部屋の出たのだった。
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