復讐寮~罰ゲーム~
「そ……そんなの、無理に決まってるじゃないですか!」


亜沙美が大きな声で反論した。


あんな熱湯に顔を付けたら大やけどを負ってしまう。


下手をしたら、ショックで死んでしまう可能性もあった。


「できない? じゃあ、彼氏に手伝ってもらう?」


カヤ先輩はそう言って腕の折れた友樹へ視線を向けた。


友樹は倒れ込み、冷や汗を流し続けている。


それでも友樹は顔を上げて状況を把握しようと必死だ。


「間宮くん、起き上がってこっちへ来て」


カヤ先輩の命令に、友樹は目を見開いた。


「友樹は骨が折れてるんだ! 無理に決まってんだろ!」


優歩が吼えるように言う。


しかし、カヤ先輩は少しも表情を変えなかった。


「そう? 足の骨は折れていないから動けると思うけど?」


「無茶言うなよ!」


優歩は更になにか言いたそうにしているけれど、真仁がそれを止めた。

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