復讐寮~罰ゲーム~
2人とも青ざめ、動けないままでいる。


「いつまでも待っているほど暇はないの。早く決められるように、制限時間を設けてあげる」


カヤ先輩の言葉に、3人の先輩たちが友樹の左腕を掴んだ。


「痛い! なにするんだよ!」


先ほどと同じように友樹の腕をねじ上げて行く。


「制限時間は彼氏の左腕が折れるまでよ?」


カヤ先輩は完全に楽しんでいる。


亜沙美と友樹の苦痛に歪む顔を見て、笑いを絶やさないのだ。


「助けてくれ亜沙美!」


友樹が悲痛な悲鳴を上げると、亜沙美がスッと立ち上がった。


その顔は青ざめているけれど、何かを決意しているようにも見えた。


亜沙美はゆっくりとテーブルの前に座り、洗面器を見つめる。
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