復讐寮~罰ゲーム~
「あたし、言ったわよね? 彼氏に手伝ってもらったらって」


その言葉を聞いた瞬間友樹が動きを止めた。


同時に、友樹の腕を折ろうとしていた先輩たちが、友樹から離れたのだ。


亜沙美が一瞬にして青ざめる。


「さぁ、どうする? 平方さんはできないって言っているけれど?」


カヤ先輩は友樹を挑発している。


「ごめんなさい……だって、あたし……怖くて……!」


怯えている亜沙美に友樹がジリジリと近づいていく。


「俺だって嫌だよ。両腕とも折られるなんて!」


友樹は亜沙美を睨み付けている。


「ちょっと友樹、冷静になって!」


瞳が声をかけるが、友樹には聞こえていない。
< 104 / 195 >

この作品をシェア

pagetop