復讐寮~罰ゲーム~
「自分の罪は、自分で償え!」


友樹は叫ぶと同時に、亜沙美の顔を熱湯の入った洗面器の中へ押し付けていた。


亜沙美が両手足をバタつかせて必死に抵抗する。


それでも友樹は手の力を緩めなかった。


片手だけとはいえ、男の力には叶わないみたいだ。


「あはははは! 見てよあれ。醜い痴話げんか」


カヤ先輩は2人を指さし、大きな声で笑う。


他の先輩たちもそれにつられて笑いだした。


「友樹もうやめて! 亜沙美がしんじゃう!」


あたしはテーブルをバンバン叩いて叫んだ。


その声にハッとしたように我に返り、手の力を緩める友樹。


亜沙美が勢いよく洗面器から顔を上げた。


その顔は真っ赤に染まり「熱い! 熱い!」と、亜沙美は叫んでのたうち回った。
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