復讐寮~罰ゲーム~
「こんなことして、ただじゃ済まされないぞ!」


青い顔をした優歩が吼える。


しかし、カヤ先輩たちは全く動じなかった。


「そんな心配はいらないって、さっきも言ったでしょう?」


「どうしてそんなに余裕な顔してるの……?」


何かを感じ取ったように瞳が呟く。


ここまで大きな怪我を負わせたのだから、誰かに気が付かれるのは当然だ。


そうなればあたしたちが証言をして、カヤ先輩は犯罪者になる。


それなのに、この余裕っぷりはさすがに妙だった。


「捕まることが怖くないんですか?」


あたしはカヤ先輩へそう聞いた。


自分の人生に興味がなく、捕まってしまってもいいと考えているのなら、カヤ先輩たちの行動にも納得できた。


「捕まる? あたしは捕まらないわよ?」
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