復讐寮～罰ゲーム～
「本当だ」


あたしの言葉に賛同したのは瞳だった。


瞳も唖然とした表情を浮かべて動画を見つめている。


スマホの持ち主は女子寮の敷地内にいて、ある窓の前で立ちどまった。


そこはあたちたちもよく知っている場所だ。


「これってお風呂だよね？」


あたしは何度も瞬きをして動画の中の景色を見つめる。


間違いなく、女子寮のお風呂の窓が映し出されているようだ。


お風呂には電気がついていて、誰かが入っているのがわかった。


動画を撮影している人物は窓へ近づき、そして手を伸ばした。


「あっ……！」


あたしは思わず声を上げていた。


動画を撮影している人物は馴れた手つきで女子寮の窓を少しだけ開いたのだ。


湯船につかっている生徒はそれに気が付かず、口笛をくちずさんでいる。
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