復讐寮~罰ゲーム~
「盗撮よ」


女子生徒の全裸が流れる手前で動画を止めて、カヤ先輩は短く言った。


優歩は何も答えず、全身から汗をかいて体を震わせている。


「嘘だよこんなの! 優歩がやるわけない!」


瞳が涙目になって叫んだ。


信じたくない気持ちはわかるけれど、最近女子寮で覗き魔が出たと噂になっていた。


その犯人はまだ捕まっていないし、優歩が犯人である可能性は高かった。


「まだ信じられない? それなら、さっきの動画の続きを見せてあげる」


カヤ先輩はそう言うと、再びスマホを操作し始めた。


その瞬間だった。


「ああああああー!!!」


と、大きな雄たけびを上げた優歩がカヤ先輩へつかみかかろうとしたのだ。


咄嗟に、部屋の中に板3人の先輩たちが優歩の体を床に押さえつけた。


「やめてよね。罰を行う前に怪我をしたくないでしょ?」


カヤ先輩は動じない口ぶりでそう言うと、優歩の前にしゃがみ込んだ。


そして、途中から動画を再生する。
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