復讐寮~罰ゲーム~
「ごめんな瞳……」


優歩はちいさな声でそう言うと、アイスピックをきつく握り直して自分の左目に突き立てた。


アイスピックの先端は奥深くまで差し込まれ、優歩は悲鳴を上げて転げ回った。


「あらぁ? 思ったよりも深くに差し込んだのね? これじゃアイスピックが抜けないかもしれない」


カヤ先輩は片手で動画撮影を続けながら、優歩へ近づいた。


優歩は転げ回り、逃げる事もできない状態だ。


「そうだ! 面白いことを思いついた!」


苦しむ優歩を見下ろして、カヤ先輩は目を輝かせて言う。


一体なにを思いついたんだろう。


あたしはゴクリと唾を飲み込んでカヤ先輩を見つめた。


「せっかくここまで深く突き刺してくれたんだから、このまま眼球をくりぬて見たらどうかな?」


カヤ先輩の言葉に、他の先輩たちは楽しそうな歓声を上げた、


カヤ先輩を止めに入る生徒は、誰もいない。

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