復讐寮~罰ゲーム~
「さぁ、早く準備をして」


他の先輩へ指示を出すと、廊下で待機していた1人がマグカップを持って部屋に入って来た。


テーブルに置かれたカップからはキツイタバコの臭いが漂ってきた。


「このカップの中にはタバコの葉っぱと、お湯が入ってるわ。すごい臭いね」


カヤ先輩はカップの中身を確認して顔をしかめた。


嘘はついていないようで、ここから見てもカップの中が真っ黒なことがわかった。


「二度とタバコが吸えなくなるよう、これを全部飲み干しなさい」


カヤ先輩の言葉に、押さえつけられたままの瞳はイヤイヤと左右に首を振った。


こんなものを飲んだら死んでしまうかもしれない。


でも、カヤ先輩はあたしたちが死んでしまうことも、恐れていないように感じられた。


どれだけ大きな人間がバックについているのだろう。
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