復讐寮~罰ゲーム~
「起き上がらせて」


カヤ先輩の命令を合図に、瞳の体は起こされてテーブルの前に座らされた。


「嫌だ……こんなの、できない!」


「あなたの彼氏も似たようなもんだったわね」


カヤ先輩はそう言うと、気絶している優歩へ視線を向けた。


「彼を起こして」


カヤ先輩がそう言うと、1人が洗面器に水を汲んで用意し、勢いよく優歩の顔にかけた。


「はっ……!」


優歩は大きく息を吸って意識を取り戻し、弾かれたように上半身を起こした。


そして今の状況を確認し絶望したように左右に首をふる。


「おはよう大岸くん。今度はあなたの彼女の番よ」


「え……?」


「優歩……!」


マグカップを前に泣いている瞳を見て、優歩は混乱した表情になる。


「この中にはタバコの葉が入っているの。それを飲みほしてもらう。それができないのなら……」


カヤ先輩は途中で言葉を切り、ズボンのポケットの中からライターを取り出した。


一体なにをする気だろう……。

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