復讐寮~罰ゲーム~
一瞬にして瞳が起こしたボヤ騒ぎの事を思い出していた。


まさか、この部屋に火をつける気じゃ……!?


そう思った時だった、1人の先輩が優歩を後方から羽交い絞めにした。


「なにすんだよ!」


暴れる優歩に、その先輩が黒い何かを押し当てた。


次の瞬間、バチンッと大きな音がして優歩の体がビクリと跳ねた。


「いってぇ……」


顔をしかめて苦痛の声をあげる優歩。


あれはなに!?


「スタンガンよ。大人しくして」


カヤ先輩の言葉にあたしは息を飲んだ。


あたしたちを大人しくされるために、スタンガンまで用意していたなんて……!
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