復讐寮~罰ゲーム~
カヤ先輩は大人しくなった優歩へ近づき、ライターの火を左目に近づけた。


今にも優歩の前髪に火がうつってしまいそうな距離だ。


「それを飲めないのなら、大岸くんは両目を失うわよ?」


「やめてくれ! 俺は自分の罪を償っただろ!!」


瞳はその時に傷ついたのに、優歩はその事実を忘れてしまったかのように叫ぶ。


「頼むよ瞳! 早くそいつを飲んでくれ!」


「なんてこと言うんだよ!」


さすがに真仁が止めに入る。


しかし、カヤ先輩はライターを持っているからうかつに近づくことができない。


「頼むって! 俺が両目を無くしても平気なのかよお前!」


その言葉に瞳はビクリと体を震わせた。


そして、ジッとカップを凝視する。


「早く!! 火が……熱い!!」


カヤ先輩はジリジリとライターの火を優歩に近づけている。


「早くしろ瞳! そんなもん飲んだって、吐けば大丈夫だろうが!!」


最低……。


優歩の気持ちはわかるけれど、タバコを飲むことを強要させるのは最低だった。
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