復讐寮~罰ゲーム~
それから、カヤ先輩はずっと倒れたままの友樹の前に足を進めた。


「なにをするの……!?」


亜沙美がハッと気が付いたように目を見開き、言った。


亜沙美の顔の皮膚は時間とともに剥がれ落ち、ボロボロの状態だ。


先輩たちが介抱していたから意識があるけれど、このままにしておくと痕が残ってしまうかもしれない。


カヤ先輩は亜沙美の声を無視し、友樹の骨折している方の腕を踏みつけた。


「うあああああ!」


友樹は痛みで悲鳴を上げ、飛び起きた。


「いつまで寝てるつもり? 次は宮間くんの番よ?」


そう言われ、友樹は大きく息をしながら体を壁によりかからせた。


相当痛むのか、冷や汗が浮かんでいる。


「友樹は腕を骨折してるんです!」


亜沙美が必死に叫ぶ。


「それは宮間くんがあたしたちの言うことを聞かなかったからよ。自業自得ね」
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