復讐寮~罰ゲーム~
「月の小遣いはたった5千円だ。そんなんで、どうやって遊べっていうんだよ」


友樹は反論するように言う。


友樹の言いたいことはわかる。


5千円くらいすぐに使い切ってしまうのもわかる。


だけど、バイトもしていない高校生のお小遣いとしては平均的だった。


「デート代や亜沙美へのプレゼントだって必要だろ」


その言葉に亜沙美がひきつった笑みを浮かべて友樹を見た。


「盗んだお金でプレゼントをもらったって、あたしは嬉しくないよ」


「嘘だ。いつも喜んでたじゃないか」


「それは、なにも知らなかったからだよ!」


「はぁ? お前は俺の金に釣られて付き合ってたんだろ!?」


友樹の言葉に亜沙美は一瞬にして黙り込んでしまった。


涙を流しながら「最低……」と、聞き取れないほどの声で呟く。
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