復讐寮~罰ゲーム~
亜沙美からすればそんなつもりはなかったのだろう。


だけど友樹は勘違いしてしまったのだ。


亜沙美が付き合ってくれるのは、自分にお金があるからだと……。


「痴話喧嘩は終わり? 先に進んでいいかしら?」


カヤ先輩が静かになったタイミングでそう言った。


「本人が告白した通り、宮間くんの罪は窃盗よ」


「それで? 俺をどうするつもりですか?」


友樹はカヤ先輩を睨み付ける。


片腕が折れているから、そのくらいでしか抵抗を示すこともできないのだ。


「そんなにお金が欲しいなら、自分で稼ぎなさい」


カヤ先輩はそう言うと、袋から友樹のスマホを取り出して操作し始めた。


今度は何をする気だろう?


自分の番じゃないのに、ストレスで吐き気が止まらなかった。


「このサイトは男性専用の裏サイト。ここに自慰行為をする動画を上げれば、物好きな人が閲覧して収入につながるわ」
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