復讐寮~罰ゲーム~
「生徒全員をここまで忠実な犬にできる食べ物なんて、1つしかないよな」


真仁はなにかに気が付いた様子だ。


「それって、なに?」


「ドラッグだよ」


真仁の答えにあたしはまた息を飲んだ。


亜沙美たちも唖然とした表情を浮かべている。


食事にドラッグが混入されていたとすれば、味がおかしかったり体調が悪くなった理由も理解できた。


重苦しい空気が立ち込めたその瞬間、カヤ先輩が盛大な笑い声を上げ始めたのだ。


「次はあんたの番よ」


カヤ先輩はそう言って、真仁を指さしたのだった……。
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