復讐寮～罰ゲーム～
「男子寮も女子寮も、ご飯は寮母さんが作ってるみたいだな」


不意に、真仁が言った。


カヤ先輩の視線があたしから真仁へ移動する。


「どうしてだろうって、思ってたんだ。これだけの人数の料理を、どうして寮母さん1人が作るのか……」


真仁の言葉にあたしは目を見開いた。


そう言われれば、おかしい。


そう考えた時、不意に激しい吐き気を感じてあたしは口の中の物を吐きだしていた。


床に転がったそれはほとんど粗食されておらず、原型をとどめたままだ。


「ちょっと、なにしてんの！」


カヤ先輩がすぐにソレを拾い上げて、あたしの口にねじ込もうとする。


しかし、それより先に真仁が言葉を紡いでいた。


「料理に薬物を混入させているのは、寮母で間違いない」


真仁の言葉に、カヤ先輩が動きを止めた。
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