復讐寮~罰ゲーム~
「そんなことするわけないでしょ!・ 売春は安全とはかけ離れてる。あの人はそんなことはしない!」


さっきからカヤ先輩は『安全』という単語を頻繁に使っている。


「今カヤ先輩がやってることだって、安全とは言えませんよね?」


あたしはカヤ先輩を睨みつけて言った。


カヤ先輩がゆっくりと振り向く。


その顔は真っ赤になり、目がつり上がっている。


これほど怒っているカヤ先輩は見たことが無くて思わずひるみそうになってしまったが、どうにか気を持ち直した。


「罰についてはかまわないのよ。だって、あの人の命令だもの」


カヤ先輩の声は震えている。


怒りからの震えかと思ったが、カヤ先輩の手も震えていることがわかった。


もしかしたら、薬物の禁断症状が出てきているのかもしれない。


「あの人って、寮母さんのことですか?」


その質問にカヤ先輩は答えなかった。
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