復讐寮~罰ゲーム~
☆☆☆

「昨日の晩ご飯、本当になんだったんだろうねぇ」


寮から学校前の短い道を歩きながら、あたしは言った。


「そうだよね。瞳はなにも感じなかった?」


亜沙美にそう聞かれて、瞳は首をかしげている。


「別に普通だと思ったけどなぁ」


「ダメだよ瞳に聞いちゃあ。タバコで舌がバカになってるんだから」


あたしが言うと、亜沙美は納得したように何度も頷く。


「そっか。それもそうだね」


「ちょっと2人ともなに納得してんの」


瞳は今朝もタバコを吸って来たのか、その臭いが制服に染みついている。


「もう少し気を付けないと、カヤ先輩にばれるよ?」


あたしはそう言い、カヤ先輩の真似をして仁王立ちしてみた。


瞳と亜沙美はそれを見て同時に噴き出す。


「カヤ先輩に喫煙がバレたら、速攻で先生にチクられそうだよね」


亜沙美の言葉にあたしは頷く。
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