復讐寮~罰ゲーム~
でも、たぶん間違えてはいないだろう。


「寮母さんがあたしたちを薬漬けにする理由はなんですか? 安全な寮生活だけじゃないですよね?」


「あははっ……あはははははは!」


カヤ先輩は体をまげておかしそうに笑う。


「なにがおかしいですか?」


「あなたたちって、本当に疑り深い性格なんだなって思っただけよ」


途端に笑い声を止めて、カヤ先輩は言った。


さっきからカヤ先輩の感情は混乱しているみたいだ。


「寮母さんは2人目だって聞いたことがあります」


真仁が静かな声で言った。


「1人目の寮母さんは精神的におかしくなって仕事が出来なくなったって。なにか、関係がありますか?」


その質問に、カヤ先輩がゆっくりとその場に座った。


そのまま膝を抱えて座り、山野高校の校歌を口ずさみ始める。


前後に体を揺らすその姿は異様だった。
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