復讐寮~罰ゲーム~
☆☆☆

次の登校日。


学校へ行くと、女子寮に覗き魔が出たと大きな噂になっていた。


あの場に呼ばれていなかった2年生や3年生もすでに知っていて、ちょっとした騒ぎだ。


「除きなんていい迷惑だよね」


休憩時間中、あたしはため息と共に呟いた。


「本当だよねぇ。昨日は楽しかったのに」


亜沙美は頬を高揚させて言った。


土曜日の出来事を思い出しているのかもしれない。


「友樹とどうだったの?」


「そういうこと聞く?」


そう言いながらも亜沙美が嬉しそうに頬をニヤケさせる。


「嘘だよ、冗談」


あたしはそう言って左右に首を振った。


あの後2人がどうなったのかなんて、聞かなくてもわかる。
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