復讐寮~罰ゲーム~
臭いを気にしてブレスケアなどしているけれど、それもあまり効果がないくらいだ。


「ねぇ、今日の放課後タバコ買いに行くの付き合ってくれない?」


「えぇ? そのくらい1人で買っておいでよ」


亜沙美が言うと、瞳は泣きそうな顔になってしまった。


「時々断られるんだもん」


「時々?」


首を傾げて聞く。


すると瞳は「嘘、大抵断られる」と、言い直した。


だと思った。


じゃないとタバコが切れたくらいでここまで落ち込まないだろう。


「この中で一番大人っぽくなるのは亜沙美だと思う」


「え、あたし?」


瞳の言葉に亜沙美は目を丸くして自分のことを指さした。


「うん。ポニーテールを下ろせば20歳くらいに見えないかな?」
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