復讐寮~罰ゲーム~
亜沙美が戻って来たのはそれから3分後のことだった。


手にはコンビニの袋が握られていて、中からワンカートンのタバコの箱が見えている。


それを見た瞬間、瞳が亜沙美に駆け寄った。


「買えたの!?」


「余裕だったよ」


亜沙美はマスクを外して笑う。


緊張が解けたようで、大きく息を吐きだした。


「よかったぁ! 亜沙美はあたしの神様だよ!」


瞳は大げさにそう言い、亜沙美に抱きついた。


「じゃあさ、お礼に今日の掃除当番変わってよ」


亜沙美に言われて瞳が我に返ったように身を離した。


亜沙美が文句も言わずやられるがままだったのは、瞳に掃除当番を代わってもらうためだったみたいだ。


「わかった。そのくらいどうってことないよ」


瞳はそう言い、亜沙美からタバコを受け取ったのだった。
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