復讐寮～罰ゲーム～
ボヤ
瞳のタバコを購入したあたしたちは、寮に戻ってきていた。


亜沙美は化粧が気に入ったようでそのままの格好で男子寮へと行ったみたいだ。


「本当にヘビースモーカーだよねぇ」


人の部屋で一服している瞳を見て、あたしは呆れて言った。


「だって、このくらいしか楽しみがないんだもん」


瞳が言うように、山野高校が建っているのは交通の便も悪い田舎だった。


ちょっと街へ出ようと思っても、電車で１時間もかかってしまう。


娯楽が少ないと、タバコやお酒と言ったすぐに手に入るものに走ってしまうのもおかしくはなかった。


「せめて自分の部屋で吸ってよ。あたしの部屋がタバコ臭くなるでしょ」


文句を言って窓を開けると、瞳は渋々と言った様子で立ち上がった。


「わかったよ、もう」


どうして瞳が文句を言っているのかわからないけれど、ふくれっ面で出て行ってしまった。


１人でタバコを吸うのが寂しいのかもしれない。


部屋に１人になったあたしはスマホを取り出し、ゲームをタップしようとした。


が、そのタイミングで、メッセージが送られて来たのだ。
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