復讐寮~罰ゲーム~
☆☆☆

夕食が終ると、あたしにとってのお楽しみタイムが始まる。


時間はまだまだ早いけれど、今日は真仁が来てくれるのだ。


部屋を綺麗に掃除して準備をしておかないといけない。


鼻歌まじりに本を片付けているとノック音が聞こえてきて、亜沙美と瞳の2人が顔を覗かせた。


「知枝、お風呂行こう」


亜沙美にそう声をかけられて、あたしは慌てて着替えを引っ張り出した。


楽しみ過ぎてお風呂の順番を忘れていた。


「今頃部屋の片づけをしてるの?」


瞳に質問され、あたしはニヤけながら頷いた。


それだけで2人には通じたようで「来るの?」と、亜沙美に聞かれた。


あたしは大きく頷く。


「ほんと、隙だよね知枝って」


瞳は呆れ半分で言う。


「真仁のことはもちろん好きだよ」


「そうじゃないでしょ?」


そう言われても、わからないフリをして部屋を出る。
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