復讐寮～罰ゲーム～

「本当は一週間だったけれど、あたしが先生にかけあって短くしてもらったの。その代わり、野守さんには謹慎中に寮内の仕事を積極的にやってもらうつもり」


カヤ先輩がそう言うと、瞳の顔から笑顔が消えた。


寮内の雑用を任されるくらいなら、一週間学校を休んだ方がいいに決まっている。


それなのに南は「カヤ先輩は優しすぎます！」なんて言っている。


南見をていると吐きそうになってきた。


「田中さん。誰でも間違いはあるの。今回は特別ってことで、野守さんを許してあげない？」


カヤ先輩の言葉に、南は渋々席に座った。


そのどれもが芝居臭くてあたしは欠伸をかみ殺した。


カヤ先輩も南も、学園ドラマの見過ぎなんじゃないの？


とにかく、瞳への処分も決まり、あたしと亜沙美の2人は学校へ来ていた。