復讐寮~罰ゲーム~
「そう? それはちょっと厳しいんじゃない?」


あたしは首を傾げて答える。


でも、謹慎処分3日間は確かに短い気がする。


「カヤ先輩も案外いいところがあるってことなんじゃないのか?」


真仁の言葉にあたしは目を見開いた。


まさか、真仁がカヤ先輩の肩を持つなんて考えてもいなかった。


「なによ真仁、カヤ先輩のこと気になってるの?」


冗談半分でそう聞くと、真仁は慌てて左右に首を振った。


「そんなわけないだろ」


「はいはい。2人ともイチャイチャは人のいないところでやってね? 昨日みたいに」


そう言われてあたしと真仁はマジマジと亜沙美を見つめた。


「昨日って、どうして……?」


「女子寮に彼氏を連れ込んでるの、意外とバレバレかもよ?」


亜沙美の言葉にあたしと真仁は目を見交わせたのだった。
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